2022年10月15日から22日まで、ハワイのカウアイ島内にあるWAILUA GOLF COURSEで第13回世界デフゴルフ選手権が開催されました。(2020年はコロナのため中止と、4年ぶりの開催となりました。)
参加国:12ヵ国、参加人数:106名(一般男子43名、女子30名、シニア37名)
日本チームの成績は下記の通りです。
- 個人戦 一般男子の部
10位:袖山選手、15位:前島選手、18位:岩崎選手、20位:輿石選手、34位:米山選手
- 個人戦 女子の部
30位:山下選手
- シニアの部
12位:野尻選手
- 一般男子団体戦
5位入賞(米山選手、岩崎選手、前島選手、袖山選手、輿石選手)
今大会から初めて強化指定選手が参加し、8年ぶりに一般男子団体戦出場となりました。
メダル獲得を目指して、先発組(強化指定選手中心)は早めに現場入りし、数回入念に練習を行い、後発組へコース情報を提供するなど、連携、団結力を高めました。
- 総会
デフリンピックにゴルフ競技が導入されたことにより、2030年前後に世界デフゴルフ選手権も4年おきに変更する可能性があります。それに伴い、世界大会が無い年はヨーロッパまたはアジアなど地域の大会を開催する可能性もある。そして世界ランキング制度を導入し、それぞれの大会ごとにランキングポイントを付与することを検討している。
2024年はオーストラリアのゴールドゴーストで開催すると決定(本来2022年開催予定であったが、コロナのため延期)。宿泊先のすぐ近くにゴルフコースが隣接しているため、移動手段はスムーズになるだろうとのこと。
2026年開催地候補はスウェーデンのみであり、特に問題なくスウェーデンに決定された。
世界デフゴルフ連盟事務局局長に袖山由美さんが立候補し、満場一致で承認され、正式に就任された。任期は2022年からの4年間となる。(局長に就任されたため、日本チーム付通訳から離任されたので袖山由美さんに代わる通訳業務を蓮池さんにお願いし、様々な状況の中、幅広く通訳対応していただきました。ありがとうございました。)
- キャプテン会議
プレー時間は4時間32分以内。1打のプレー時間は40〜50秒以内。打つ準備が出来た人から先に打つこと。カウアイ島はニワトリが多く、あちこちに足跡などがあるが、基本的にあるがままに打つことで決定。
- 開会式
入場行進者を女性、シニア、一般男子の代表1名ずつにして、国名のアルファベット順に入場し、雰囲気が盛り上がるように工夫されていました。食事はバイキング中心で、味付けが日本食寄りで美味しく頂きました。
- 公式練習日
今回の日本代表は7名ですが、日本5名で1組、日本2名とフランス3名で1組の組み合わせでショットガンスタート方式とし、11Hと12Hからのスタートとなりました。70台で回る人が出て、本番に向けて期待が持てる内容でした。
- 初日
世界大会初参加メンバーが大会の雰囲気にのまれ、また現地特有の芝に対応できず、80台後半以上と大叩きするなど、苦戦しました。また大会用にグリーンが高速に仕上げられたために、距離を合わせて打つとカップ手前でよく曲がり、強めに打つと逆に曲がらず、3パット連発と悪循環にはまってしまったかたが多かった模様です。
- 2日目
雨天プレーでしたが、雰囲気に慣れてきた団体戦メンバー達は80台前半にまとまり、個人戦と団体戦で共に順位を上げていきました。プレー後、交流会でBBQしながらハワイ文化のフラダンスやファイヤーダンスなどを堪能しました。
- 3日目
日本代表メンバーの2人が初70台を出して団体戦4位に浮上しましたが、全員がパープレーでまとめないとメダル獲得が厳しい状況となりました。個人戦9位は、日本チームの中でトップの袖山選手がエースの意地をみせました。
- 最終日
途中から雨が降ったり、強風が吹いてきたりとコロコロかわる天候にやられ、コース攻略が思うように出来ず、なかなか本来の実力を発揮できませんでしたが、2024年大会に向けて、大会の雰囲気、いかに調整するかなどを把握できたのが収穫でした。
- 表彰式
念願のメダル獲得となりませんでしたが、団体戦5位入賞と一般男子の部では初めて表彰台に立つことが出来ました。一般男子と女子の個人と団体戦はドイツが優勝。
一般男子団体戦とシニアの個人、団体戦は、ゴルフ大国であるアメリカが優勝という結果となりました。
- 帰国前
野尻団長と輿石選手の2人で在ホノルル総領事館へ表敬訪問をしにいきました。青木総領事と坂井副領事が出迎えていただき、大会の報告やカウアイ島での印象や過去の世界大会やゴルフのお話など色々とお話をし、労いの言葉をいただきました。ありがとうございました。
商品提供頂いた株式会社BASEFOOD、スタッフ担当の方々が計画やスケジュール作成、チーム引導など、多大なるご協力に深く感謝の意を申し上げます。
本競技力向上事業は日本スポーツ振興センター「競技向上事業助成金」を受けて、実施いたしました。
https://www.jpnsport.go.jp
※合宿前後、選手とスタッフ達にPCR検査を実施いたしました。
袖山選手(一般男子部門)
前島選手(一般男子部門)
岩崎選手(一般男子部門)
輿石選手(一般男子部門)
米山選手(一般男子部門)
山下選手(女子部門)
野尻選手(シニア部門)
前のページへ戻る