2012世界デフゴルフ選手権ニュース

2012世界デフゴルフ選手権ニュース
アジアで初、日本でももちろん初、聴覚障がい者のゴルフの祭典

  1. 世界のゴルフの総本山R&Aから寄付金が届きました!
    ―東日本大震災を気遣い、ゴルファーの支援にと!
  2. 世界各国からの選手団が決定しました。
    -15か国の総勢132名参加
  3. 日本代表選手決定!18名が優勝を目指す!
    ―一般男子8名、シニア5名、女子5名
  4. 大会役員のご紹介。
    ―鳩山由紀夫氏が大会名誉会長、猪谷千春氏が大会副会長
  5. 大会期間中のボランティア募集中
    ―大会期間中のボランティアを募集
  6. 後援、協賛各社が多数参集また広告及び寄付金を募集中です。
    ―外務省、厚生労働省などが後援、ブリヂストン、アンダーアーマーなどが協賛

早いもので、2012世界デフゴルフ選手権(日本開催)も開催まで実質3か月余となりました。私どもは組織を挙げて大会成功に向けて準備を進めております。前回の皆様へのご報告以降ゴルフの総本山であるR&Aからの支援や日本代表選手の決定、また開催資金のための寄付金集めや開催の際のお手伝いの方々のボランティアの募集も各デフの組織や地元の三重県や津市の皆様のお力をお借りして徐々に形を整えつつあります。今回はその詳報を含めご報告申し上げ大会の内容のご理解を深めていただきたいと思います。ご期待いただくと同時に更なるご支援をお願い申し上げます。

1. 世界のゴルフの総本山R&Aから寄付金が届きました。

皆様ご存じのごとく世界のゴルフのルールや用具等の規定を定めるゴルフの総本山ともいえるイギリスのR&A(ロイヤル・エンシェント・ゴルフクラブ)は、この度の世界大会に後援することを直接連絡してきてまず我々を驚かせました。このことだけでも過去に日本の公式ゴルフ大会ではなかったことですが、更に驚く出来事が起こりました。その情報は4月に入り世界デフゴルフ連盟を通じて「R&Aからこの度の日本の東日本大震災を気遣い、参加ゴルファーの負担を軽減するために資金の寄付を行う用意がある」との話でした。具体的に送金されてきたのは5月、約100万円が振り込まれてきました。後援だけでなくこのような資金援助はR&Aと日本のゴルフ界の歴史の中で稀有な出来事であり記録に残る快挙と言っても過言ではありません。
 この度のR&Aの行為に対し早速の日本デフゴルフ協会の理事長名で丁重なるお礼状を送付したことは言うまでもありません。そしてこの支援に対し関係者一同大会の成功を心から誓いました。

2. 世界各国からの選手団が決定しました。

先日締め切られた今回の世界大会の参加申し込みの参加状況の速報をお知らせいたします。ただ今後世界デフゴルフ連盟の資格検査等があります。
速報としての数字とご理解ください。

3.日本代表選手決定いたしました。この18名で優勝を目指します。

① 日本代表選手決定までの経緯
世界大会は2年に一度開催されます。前回は2010年8月に英国のスコットランドで開催されました。その年の9月の日本デフゴルフ選手権大会から本年4月の日本デフゴルフオープンまで延べ9試合で2012年の代表選手選考のポイント集積がなされました。出来る限り不公平をなくし、かつ強い選手を代表として送り出すための処置が講じられました。 皆さん、大いに努力し接戦の場面もありました。特に50歳以上のシニアの部については最後の1枠を巡りプレーオフを3人の選手で争い決着いたしました。その意味では、今回の日本代表は最強の布陣といえることができます。ご期待いただきたいと思います。
② 日本代表団の構成
 日本代表団は全部で役員3名、選手18名の合計21名の構成になります。選手18名の内訳は①一般男子8名 ②シニア(50歳以上)5名 ③女子5名となっております。尚、この18名は大会規定の上限人数となっております。
また役員は日本選手団長1名、副団長1名、主将(キャプテン)1名の計3名です。この精鋭21名が日の丸を掲げて大いに力を発揮してくれるものと思います。彼ら21名は他の海外選手と同様、同じホテルで寝泊まりし10月6日から最終の10月13日まで寝食を共にしてまいります。選手18名は上限人数です。
③ 聴力検査等のクリアが参加条件です。それだけでなくその他にも・・・
参加全選手は米国に本部のある世界の聴覚障害者のスポーツの総本山であります国際聴覚障害者スポーツ委員会(ICSD)の基準にのっとった聴力検査を行いそれをICSDに提出し認定されID番号を事前に受領しなければ国際大会に出られません。その基準は55デシベル以上であることです。その検査は大学病院クラスの病院でないと通常設置されてない機器で行います。今回は18名中10名が新規に検査を受けております。その他地元地区の全日本ろうあ連盟の傘下の組織に入会することが必須条件です。これは対外的にICSDの窓口も含め全日本ろうあ連盟が日本の窓口になっているからです。またHDCPの条件もあります。
①一般男子は、12.4 ②シニアは、16 ③女子は、22.4 となっております。もちろん日本選手はこの厳しい条件もクリアしております。
 などなど通常のアマチュアゴルフの世界大会にはない種々の条件や関門があります。世界から来る選手もすべてクリアして来日されます。
④ 日本代表への強化合宿の開催
18名の代表選手の技術やルールそしてマナー等の向上と習得を目指し、8月に第一回を2泊3日で、第二回を9月初めに1泊2日で開催いたします。もちろん開催コースである津カントリー倶楽部で行います。過去の世界大会では強化合宿を行われておらず初めての開催となります。必ずや世界大会で成果を上げてくれるものと思います。

4.大会役員が決定いたしました。

大会役員にご就任いただく方々には、広い視野から、また客観的立場から、また専門的立場から本大会の開催に際して提言やご指導をいただくという前提で人選し、ご就任いただきました。特筆すべき点は、今大会の大会名誉会長にご就任いただいた鳩山由紀夫元総理大臣と大会副会長の猪谷千春国際オリンピック名誉委員のお二人です。鳩山名誉会長についてはご就任をお願いするに当たり大会の内容、そしてアジアで初、日本で初ということや聴覚障害者のゴルフ大会の特性等をご説明し、ご理解をいただき快諾をいただいたものです。また猪谷大会副会長はオリンピックやパラリンピックを通して障害者スポーツに対する理解が深く、また国際大会の開催においても永年携わってきた経験を生かしていただきたいとお願いいたしこれまた快諾いただいたものです。猪谷副会長の就任は、今までこのようなことはあまりなかったせいか特に障害者スポーツ関係者に驚きを思って迎えられました。また、地元の鈴木三重県知事や前葉津市長の皆様も快く顧問にご就任いただき三重県、津市での開催を喜んでいただきました。このように支援体制は形作られて行き、協会理事一同気を引き締め大会準備に当たっております。

5.大会期間中のボランティアの募集を開始しております。

通常の国際大会でも地元の方を含めた多くの方のご支援をいただいて実施されます。ただこの聴覚障害者のゴルフ大会は通常とは異なった点があります。
① 相互の共通コミニュケーション言語が国際手話であること、です。日本ではあまり馴染みがなく国際手話ができる方はほんの僅かです。各国ごとに手話はありますが相互には通じません。そこで共通言語として国際手話が必要となります。この方々には空港でのお迎え、ホテルでのケア、競技中のケアなどのお手伝いをお願いします。現状で14名前後の方が協力を申し出られてます。
② 日本デフゴルフ協会の会員の方々にはキャディーを、また三重県聴覚障害者協会を通じて会員の方にも協力要請をお願いしております。
③ 健聴者の方々にもお迎え、受付、競技場のお手伝い、雑務一般、などのご協力をお願いすべく開催コースの組織や地元の方々を中心にただ今広くお声かけをお願いしております。業務内容によつては事前講習会も開催する予定です。
ただ、競技だけでも9日から12日まで、オープニングセレモニーから入れると10月6日からと長期間に渡る事やまた平日も多く入るため中々参加される方も苦労されております。ぜひこの募集について皆様の媒体を通じてお声かけいただければ幸いでございます。

6.後援、協賛各社が多数参集、また広告及び寄付金も募集中です。

国際大会の場合、海外からの選手がいかに自分たちがその国から歓迎されてるか、ということは大変重要なことになってまいります。特に我が国は昨年、東日本大震災と原発事故という国際的にも大きな話題を提供したばかりで未だ日本に対する心配や誤解を持っている方々もいる現状です。そこで私どもとしてもこの世界大会が官民あげて世界からの皆様を心からお迎えするという体制を作ることを第一とし、後援関係もその事を念頭に依頼致しました。
 お蔭様で外務省、厚生労働省、文部科学省、三重県、津市、等の諸官庁を中心に障害者スポーツ関係で日本障害者スポーツ協会、聴覚障害者組織の全日本ろうあ連盟、地元の三重県聴覚障害者協会、更にゴルフ関係では前述のR&A,日本ゴルフ協会、中部ゴルフ連盟、三重県ゴルフ連盟、そして広く今回の世界大会を日本を中心に世界へ発信していただくマスコミ関係として、共同通信、中日新聞社、東海テレビ放送、三重テレビ放送、ゴルフダイジェストなど多くの企業のご協力をいただくことが出来ました。きっとこの大会を通じて多くの日本の方々は聴覚障害者のゴルファーの活躍を知り、また海外から来られた選手は復興する日本の状況や多くの日本の方と接触し日本への好意度を高めて帰国されるものと思います。
 一方、大会運営上重要なのが運営資金です。そこで物心両面からご支援をいただくために協賛を各社にお願いしなくてはなりません。具体的ところでは日本選手の大会ウエアーと世界からの選手に日本大会記念ウェアーをアンダーアーマー(株式会社ドーム)から、また大会参加全選手に大会記念ボールの提供をブリヂストンスポーツ株式会社からいただくことが出来ました。また今後は大会プログラムや会場看板等での協賛広告集めをお願いしそこを通じて大会運営資金集めをしてゆく所存でございます。
 これはご報告でございますが今年3月より私共日本デフゴルフ協会は会員を通じて、また津カントリー倶楽部は会員やその他の組織を通じて募金集めを開始しております。大半が個人中心でありますが100名以上の方々のご協力をいただき既に200万円近い金額が集まってまいりました。この中には開催趣旨に賛同してお一人で50万円を寄付された方やコンペの中から参加者の総意で,ということで寄付されたグループもございました。これらの寄付金は有効に、適切に使わせていただくつもりでおります。ただまだまだ資金的には苦しく今以上に寄付金募集にも力を入れてゆきたいと考えております。何卒、よろしくお願い申し上げます。
寄付金専用口座 
ゆうちょ銀行 口座番号00140-8-623585
加入者名 特定非営利活動法人 日本デフゴルフ協会

以上更に詳しい情報やご質問は以下の窓口までお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本デフゴルフ協会 内
2012第9回世界デフゴルフ選手権 運営事務局
〒115-0012 東京都渋谷区広尾1-15-6 ヒーロービル6階
電話 03-3280-5405  FAX 03-3280-5388
メールアドレス jdga@gsi-inc.cc
                 担当者 事務局 吉井 誠一郎

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